2つのアプローチ


フェアトレードには、大きく分けて次の二つのアプローチがあります。

 

一体的な供給連鎖(Integrated Supply Chain)

 フェアトレードを自らの使命と活動の中核に位置づけ、不利な立場に置かれた生産者の発展支援や貧困削減の一手法としてフェアトレードを活用し、販売か都度を意識向上とキャンペーンに結び付ける団体によるフェアトレード。

 

産品認証(Product Certification)

 国際基準に定められた要件に従って産品が清算、取引、加工、包装されることで、その産品が国際基準を遵守していることを認証する形のフェアトレード。

 

 以上のうち、

 「一体的な供給連鎖」は、WFTOに代表されるフェアトレード団体が長年にわたって発展させてきた連帯型のフェアトレードです。生産者から消費者までを一体的に繋ぎ、両者間に「顔の見える関係」や「連帯」を築きます。

 生産者に寄り添う一方、消費者に対しても貿易構造そのものを変える能動的な市民となるよう働きかけます。

 

 「産品認証」は、ラベルを使ったフェアトレードである。国際的な基準を定め、それを満たした産品であることを客観的に認証することで、一般の企業がフェアトレードに参入できるようにする。

 一体的な供給連鎖では狭い範囲に限られてしまうフェアトレード市場を拡大し、より多くの生産者がフェアトレードから裨益できるようにすることに狙いがあります。